重症心身障害について、まずは大まかな概要を確認しましょう。重症心身障害者は常にサポートを必要とする状態です。自力で日常生活に必要な動作を行うことが難しいため、あらゆる面で支援が必要です。また、合併症を引き起こすリスクが高いため、医療的ケアを実施する看護師には幅広い知識と技術が求められます。興味のある看護師は、重症心身障害者施設の数や現在進められている取り組みなどについても事前に知っておきましょう。
重度の身体障害と知的障害が重複した障害を、重症心身障害といいます。自力での移動や食事が困難なため、施設に入所するなどしてサポートを受ける必要があります。重症心身障害の主な原因は脳の障害で、出生前・出生時・新生児期などのタイミングで起こります。特に重度の重症心身障害は「超重症心身障害」と呼ばれます。
続きを読む施設数については、2017年時点で公立・民間法人施設が132ヶ所、病床数は13,579床です。国立施設は1ヶ所で病床数は60床、独立行政法人国立病院機構は73ヶ所で病床数は7,983床です。支援のためには施設への入所だけでなく在宅支援の充実も重要となるため、国や自治体が主体となって様々な取り組みを行っています。
続きを読む重症心身障害には様々な合併症のリスクがあるので、看護師には幅広い対応力が求められます。主な合併症として挙げられるのは、呼吸器感染症、無気肺、てんかん、腸閉塞などです。適切なケアを提供するためには、各疾患に対する知識が必要です。また、運動量が少なく必要熱量が低下するため、栄養管理も徹底しなければなりません。
続きを読む重症心身障害者施設には看護師以外にも様々な職種が在籍しています。それぞれの分野を担当する専門職と密に連携しながら業務を進めることになるので、事前にどういったスタッフがいるのかを確認しておきましょう。
転職を成功させるポイントはいくつかあります。その中でも特に重要なのが、転職エージェントの利用です。アドバイザーによる転職サポートを受けることで、多忙な看護師でも無理なく転職活動を進められます。
勤務形態や給与が自分の希望に合っているかを確認してください。その上で、具体的な仕事内容を見ていきましょう。医療的ケアの実施だけでなく、情報収集や環境整備、介助業務など看護師が行う仕事は多岐に渡ります。